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ドラマ「カルテット」主題歌『おとなの掟』の歌詞に込められた意味?(続・考察)

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ここで最初の部分が解読できない、と書いてたんですが9話放送になったので解読できました。(まぁ想像ですけど)

というわけで確信として書きなおしたいと思います。

 

SR 猫柳本線 ←おとなの掟公式歌詞

 

『おとなの掟』はカルテット4人の歌である。

カルテットには主語が二つある(前回記事)。「僕」と「僕ら」。
「僕ら」=カルテットドーナッツホールだとすれば「僕」は一人ひとりになる。

 

真っ黒な中に一つ消えては浮かぶ吐息よ
冷たい闇夜は僕の願い飲み込み匿います
真っ白な息がいまもっとも無垢な本音と
悴んだ声でなにを歌う?嘘でも本当でも

ここは真紀のパートなのだと9話で理解できた。
暗闇で生きてきた真紀は、ただ普通の人として暮らすことを望んでいた。
では無垢な本音とは。「信じてほしい」ということなのだろう。
信じるとはなにを、か。それは多分4人での楽しかった思い出。
嘘でも本当でも良い。すずめは震える真紀に、真紀であることを望んだ。

 

好きとか嫌いとか欲しいとか
気持ちいいだけの台詞でしょう
ああ白黒付けるには相応しい
・・滅びの呪文だけど・・

これはすずめの別府への想いではないだろうか。
すずめは別府に好きと伝えてはいない。
別府が気付いていても、たとえキスをしていても、あの二人はいまだグレーの関係だ。はっきり白黒つけたらどうなるだろうか。きっとカルテットは滅んでしまう。

 

真っ新な子供時代教科書を暗記していれば
正解不正解どちらかを選べると思っていた

これは別府本人のことだろうと想像がつく。
ちゃんとしようとしていた別府は凡人になった。正しいと教えられ信じた道は、彼にとっては不正解だったのだろう。

 

ト書き通りに生きている自分
アドリブには慣れていない癖
云いたいこと溢れ出し姦しい
・・君の前だけだけれど・・

これも別府、そして別府の真紀への想いなのではないだろうか。
真面目な別府が自分を捨てれるほど好きになったのは、真紀だったのかもしれない。真紀にだけはストレートに想いを伝える別府。
果たして別府くんは最終回で別荘を取り返せるのでしょうか!

 

手放してみたいこの両手塞いだ知識
どんなに軽いと感じるだろうか
言葉の鎧も呪いも一切合切
脱いで剥いでもう一度
僕らが出会えたら

知識とはなんだろうか。常識か、世間か、家族か、自分自身か。
もう一度出会えたら。最終回は1年後。どんな再会を果たすのか。

 

好きとか嫌いとか欲しいとか
口走ったら如何なるでしょう
ああ白黒付けるのは恐ろしい
・・切実に生きればこそ・・

真紀とは別の意味で切実に生きれなかった男が家森だ。
茶馬子との失敗を引きずり、彼は恋をしても秘めることにした。
すずめへの想いを打ち明けたとき、すずめはどんな反応になるだろう。優しい彼女はきっと悩むだろう。

 

そう人生は長い、世界は広い
自由を手にした僕らはグレー
幸福になって、不幸になって慌ただしい
胸の裡だけが騒ぐ
・・おとなは秘密を守る・・

 

彼らは音楽と言う自由を手に入れるために集まったのだのだろう。そして彼らの気持ちは着地点不明のまま、それでもスティックボムという謎オモチャで遊べる幸福の中に居る。
1話からずっと彼らは微妙に不幸になっていた。
一人は旦那が消え、一人は失恋をし、一人は子どもと離れ、一人は不義理な父親を亡くした。
でも彼らのそばには彼らが居た。ただ不幸になっていただけではない。
静かな物語に見えて、感情は大きく波を打つようなドラマがカルテットだ。

秘密を守るとはなんのことだろうか。お互いのこと。自分の気持ち?

最終回、本当に楽しみです。
坂元裕二×椎名林檎 最高ですね。